2013年03月08日

社員教育の秘訣は真の愛を注ぐこと

いいお話がございましたので、原文のまま載せさせていただきます。

 

 「どうしたらK君は本気になって働くのだろう」「最近、S子さんの様子がおかしい。仕事に身が入ってないようだ」など、社員の仕事ぶりに関して悩まない経営者はいないでしょう。社員教育や人材育成は、経営者にとって最大の課題であるといえます。

 心から喜んで働く社員が多くなれば、職場は放っておいても活気づき、そして活力が湧いてきます。どうすれば社員が自ら進んで働くようになるのでしょう。

 社員を育成する上で大切なのは、「社員を変えようとしても決して社員を変えることはできない」という真実を認識することです。

 これまでの自分自身を振り返ってみましょう。他人から注意されても、結局のところは変わらないものです。他人から指示を受けただけでは、その時は変わったように見えても、いずれ元の状態に戻ってしまいます。

 ただし、社員に対して少なからず影響を与えられる場合があります。それは「社員は社長の言うことでは変わらないが、社長の行いや心で思っていることの影響は受ける」という現象に目を向けることです。

 社員に限らず、人が育つ上で源となるものが「愛」です。つまり、社長が真の愛に溢れ、本物の愛に満ちただけ、社員はその愛を受けて変化し成長することができます。

 N社では、社員が入社して数年が経過し、一人前になると、やる気のある社員から退職願いが出て、会社を辞めていくという状況が続いていました。せっかくここまで時間と経費をかけて育成し、ようやくこれから本当の意味で社に貢献してもらおうという矢先の退職に、N社長はいつも憮然としていました。

 そんな折、知人の社長から「社員の退職は君に愛情が足りないからだ」と指摘されました。「君の愛情を豊かにするために、まずは最も近い愛情の対象である妻に対して愛情を高めることが大切だ」と教わったのです。

 確かにN社長には思い当るところがありました。社員が特に思うように働かない時は、その不満を我が家に持ち帰っては妻に対して不機嫌な態度をとり、愛情らしい愛情はほとんど妻にかけていなかったのです。

 それ以降、妻の言うことに耳を傾け、休みの日には買い物にも一緒に出掛けました。N社長は、これまで一方的に妻に要求するばかりで、妻の意見は一切受け入れていなかった自分を改めて省みました。

 そして、このことを会社にも当てはめて考えてみました。専務に対しては妻と同様に要求ばかりで、まったく専務の意見を聞いていなかったのです。専務に対する愛情が欠けていたことを反省し、それからはできるかぎり意見を聞くよう心がけました。

 この社長自身の愛情の変化と共に、社員が明るくなり始め、社内全体の雰囲気が一変しました。その後、社員の定着率が上がり、社員の働きぶりも向上して、会社は活況を呈して現在に至っています。

 社員の成長を願うときには、「自分がどれだけ本当の愛に満ちているかどうか」を胸に手を当てて考えてみましょう。そこにこそ人材育成・社員教育のポイントがあります。

(社団法人倫理研究所法人局)

 

いかがでしょうか。何かしらご参考にできる部分がございましたでしょうか。